先物チャートの「つなぎ足」とは?Continuous Contractと実際の限月チャートの違い
更新日:8 時間前
先物の長期チャートを開くと、ES1!やNQ1!のような「つなぎ足(Continuous Contract)」が使われていることがあります。先物には満期があるため、一つの契約だけでは何年ものチャートを作れません。そこで複数の限月をつないで、一つの長い価格系列として表示する仕組みが使われます。
つなぎ足は実際に取引できる一つの契約ではない
最も重要なのは、つなぎ足そのものが単一の実在する限月ではないことです。過去の契約から現在の契約までを、一定のルールで切り替えながら接続した分析用の価格系列です。実際に注文を出すときは、NQやESの具体的な限月を指定します。
なぜつなぎ足が必要なのか
限月ごとのチャートだけを見ると、満期ごとにデータが分断されます。つなぎ足を使えば、数か月から数年にわたる値動きや大きな価格構造を一つのチャートで確認できます。長期的な高値・安値、トレンド、過去の相場環境を調べる場合には便利です。
ロール時には価格差が生まれる
旧限月と新限月の価格は完全に同じとは限らないため、そのまま接続すると切り替え地点に不連続なギャップが生まれることがあります。これは市場が一瞬でその幅だけ動いたのではなく、異なる契約をつないだことで生じた差の場合があります。
バックアジャストとは
バックアジャストは、ロール時の価格差を過去データ側へ反映させ、つなぎ足の不自然な段差を小さくする方法です。プラットフォームによって、どのタイミングでロールするか、どの価格差を使うか、調整方法が異なることがあります。
過去の価格レベルが変わることがある
バックアジャストされたつなぎ足では、過去の表示価格が当時の実限月で実際に取引された価格と一致しないことがあります。長期的な形を見るには便利ですが、過去のPOC、VAH・VAL、VWAP、特定の水平価格を厳密に再現したい場合には、実際の限月データを確認した方が安全です。
つなぎ足と実限月を使い分ける
大きな歴史的チャートを見るならつなぎ足、当日の注文執行や細かなOrder Flow、過去の正確な価格レベルを確認するなら実限月、というように目的で使い分けると分かりやすくなります。
まとめ
Continuous Contractは、複数の先物限月をつないだ分析用チャートです。長期分析には便利ですが、実際の取引契約そのものではありません。特にバックアジャストされたチャートでは過去価格が調整されるため、「チャートに表示されている価格が当時そのまま取引された価格なのか」を意識することが重要です。
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