VWAPとValue Areaの関係|平均価格と「価値の範囲」は何が違うのか
更新日:9月26日
VWAPとValue Areaは、どちらも『その日の中心』を考えるときに使われるため、混同されやすい概念です。実際、Balanceの強い日には近い場所に位置することもあります。ただし、計算しているものも意味も同じではありません。
VWAPは一つの平均価格
VWAPは、取引価格を出来高で加重した平均値です。セッションの取引を一つの価格へ要約した基準であり、基本的には一本の線として表示されます。
Value Areaは出来高が集中した価格帯
Volume ProfileのValue Areaは、一定期間の出来高のうち、設定した割合が含まれる価格帯です。一般的には約70%が使われますが、プラットフォームや設定によって異なる場合があります。上端をVAH、下端をVALと呼びます。
Value Areaは一点ではなく範囲です。市場がどのあたりの価格を比較的よく受け入れて取引したかを見るための領域と考えると分かりやすくなります。
なぜVWAPとValue Areaが近くなることがあるのか
市場が一定の範囲で往復しながら取引していると、出来高の中心と出来高加重平均が近い場所に集まりやすくなります。そのため、Balanceが続く場面ではVWAPがValue Areaの内部に位置することは珍しくありません。
ただし、これは常に一致するという意味ではありません。強い一方向の値動きや、セッション途中で取引の中心が移動した場合には、VWAPとValue Areaの位置関係も変化します。
見るべきなのは位置関係
VWAP単体、VAH・VAL単体を見るよりも、現在価格、VWAP、Value Areaがどのように並んでいるかを確認すると、市場の状態を捉えやすくなります。
・価格がValue Area内でVWAPを何度も跨ぐ:双方向の取引が続いている可能性 ・価格がValue Area外へ進み、VWAPも同方向へ追随する:取引の中心が移動している可能性 ・Value Area外へ出てもすぐ戻る:外側の価格が受け入れられなかった可能性
Value AreaもVWAPも固定された支持抵抗ではない
VAH、VAL、VWAPは重要な基準になり得ますが、そこに価格が触れれば必ず反転するわけではありません。市場がその価格で取引を継続するのか、それとも拒否するのかを見ることが重要です。
まとめ
VWAPは出来高加重の平均価格、Value Areaは出来高が集中した価格帯です。両者は近い場所に現れることがありますが、同じ情報を見ているわけではありません。『平均』と『範囲』を分けて考えると、市場のBalanceやValueの移動をより整理して見られるようになります。
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