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VWAPとVolume Profileの違い|平均価格と出来高分布をどう使い分けるか

トレード考察室
8月30日
読了時間: 3分

更新日:9月26日

VWAPとVolume Profileは、どちらも出来高を使って市場を整理する代表的なツールです。そのため似たものに見えますが、実際には観察している対象が違います。違いを一言で言えば、VWAPは『平均価格』、Volume Profileは『価格帯ごとの出来高分布』です。


VWAPは出来高で加重した平均価格


VWAPはVolume Weighted Average Priceの略で、取引された価格を出来高で加重して平均したものです。あるセッションの中で、市場参加者が平均的にどのあたりで取引してきたのかを、一本の基準線として見ることができます。

重要なのは、VWAPが単なる移動平均ではないことです。出来高の多かった取引ほど計算への影響が大きいため、そのセッションの取引実績を反映した平均価格になります。

Volume Profileは価格ごとの出来高分布

Volume Profileは、一定期間に各価格帯でどれだけ出来高が発生したかを横方向の分布として表示します。出来高が集中した価格帯、薄かった価格帯、Value Area、POC、HVN、LVNなどを確認するために使います。

つまりVolume Profileが教えてくれるのは、平均がどこかではなく、『市場がどの価格帯で多く取引したのか』という分布です。

違いは「一点」と「分布」

VWAPはセッション全体を一本の平均値に要約します。一方のVolume Profileは、取引量を価格帯ごとに分解して残します。この違いが、そのまま役割の違いになります。

・VWAP:現在価格が、そのセッションの平均取引価格より上か下かを見る ・Volume Profile:どこが受け入れられ、どこが薄く通過したのかを見る

両方を組み合わせる意味

実際には、どちらか一つを選ぶ必要はありません。Volume ProfileでValueやHVN・LVNといった価格帯の構造を確認し、その中で現在価格がVWAPに対してどこに位置しているかを見ると、市場の位置関係を把握しやすくなります。

たとえばVWAPがValue Areaの中央付近にある場合と、Value Areaの端や外側へ移動している場合では、同じ『VWAP付近』でも市場の状態は同じとは限りません。

VWAPやVolume Profileを売買シグナルにしない

VWAPに触れたから反発する、LVNに来たから必ず抜ける、と機械的に考えるのは危険です。これらは売買ボタンではなく、市場の状態や位置を整理するための基準です。価格がその場所で受け入れられているのか、拒否されているのかを合わせて考える必要があります。

まとめ

VWAPは出来高加重の平均価格、Volume Profileは価格帯ごとの出来高分布です。平均を見る道具と分布を見る道具を分けて理解すると、両者を同じ指標として扱う混乱がなくなります。まずは『VWAP=平均』『Volume Profile=分布』と覚えるだけでも十分です。


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